ZLimCut.exe

 

 アタッチメントを装備したフライスが、随分と出回ってきていますね。アングルヘッドをうまく利用すると、かなりの深堀や立ち壁にも対応できて便利です。でも、NCデータの作成は完璧ですか?

 実は、使用している3次元CAMが、多面加工に簡易対応しているレベルなので、リトラクトが非常に大きくなることが多いんです。そのために、機会のZストロークを超えてしまうんですね。
 加工エリアを細かく分け、そのエリアごとに計算すれば避けられる可能性も大きいのですが、とても手間がかかってしまいます。そこで作成したのがこのプログラムです。

 位置決め移動が指定したZ値を超える場合、超えた部分だけを短絡し、指定したZ値の高さで移動します。これによってZ軸のオーバーリミットによるエラーを回避できるため、計算したいエリアを一括で指定することか可能になり、作業効率のアップが実現しました。

 当方においては、このプログラムによるトラブルは起きていませんが、念のため、使用にあたっては必ず、シミュレーター等で確認するようにしてくださいね。


現在仕様

 絶対座標 G90 で出力されているNCデータを対象にしています。相対座標 G91 には対応しておりません。位置決め動作に G91 が使用されることは少ないと思いますが、要望があれば対応も考えたいと思います。

 G01 動作が設定Z上限値を越え、編集対象になった場合には警告します。ただし、G01最高速で位置決め動作をする場合も多いため、別に定める値以上の切削送りの場合に位置決め動作とみなし、警告を回避させることができます。

 G02,G03 のブロックがZ値上限をまたいでいる場合は想定されていません。位置決め動作で円弧補完が使用されることは少ないと思いますが、この場合の処理は保証されていません。

 出力ファイル名は、オリジナルのファイル名に "_ZLimCut" の文字列が加えられます。オリジナルファイルは編集されません。また、出力ファイル名と同じ名前のファイルが既に存在した場合、警告することなく上書きされます。

ZLimCut.exe ダウンロード (ZLCT_110.exe : 267KB)

インストールしたにもかかわらず、アプリケーションが実行できない場合
VBランタイム が見つからない可能性があります。
Topページより、記載された方法で入手してください。



使用方法

ZLimCut メイン画面


NC DATA ボタン

 ファイル選択のダイアログが起動します。処理を行うファイルを選択します。
    

Z Upper Limit

  設定したい Zの上限値を絶対座標値で指定します。

 

G01 Rapid Feed

 ここに設定された値を超える G01切削送りは、位置決め動作として扱われます。Z上限を超えた場合、無条件で編集対象となり、警告はされません。

  Run ボタン

 設定した内容で処理を実行します。

  Message  処理中のメッセージを表示します。

 

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