ZTrans.exe
鋳物を倣いデータで加工したり、ちょっとした設変個所など、仕上げ前に同じパスを、Z
を上げて加工したいこと、ありませんか?
高低差のある倣いデータでブロックから削り出そうとすると、何回も行う必要があるかもしれません。
そんなとき、どうしていますか? 機械のワークオフセットの値をインクリメントするコードを作成して、同じデータを利用することも出来るでしょう。 普段からそのような使用法をしていなければ、失礼ですが、オペレーターに指示して、すぐに実現できますか? 「ZTrans.exe」 は、DNC を利用して連結することを想定し、NC データ内の Z の値自体をインクリメントしたファイルを、それぞれの移動量ごとに作成します。 DNC も使ってない場合は、カットアンドペーストで一つのファイルにまとめれば対応できます。 たいした作業ではなくなると思いますよ。 |
使用方法 |
|
基本的な画面は、つぎの2つです。メイン画面と、ファイル選択ダイアログになります。 |
|
|
オフセット量 | 1回当たりの Z 移動量を指定します。
上図の例では、Z の値が 10mm プラスされた NC
ファイルが出力されます。
ここに負の値を設定することも可能です。 |
|
作成回数 | この移動量で、何回作成するか、その回数を指定します。
例えば、20mm 上まで 5mm 毎に 4回
作成したい場合、オフセット量に 5.000 、作成回数に
4 と設定すれば OK です。 |
|
オリジナル NC ファイル名 | タイトルはボタンになっており、このボタンを押すと、ファイル選択のダイアログが起動します。
選択されたファイルは、テキストボックスに反映されます。
ここに表示されたファイルに対し、Z
の移動処理を行います。 また、NC ファイルの拡張子は、INI FILE 内で設定可能です。 インストールフォルダーの ZTransrate.ini を、テキストエディターで開き、NC_Suffix の項目を、デフォルト設定に倣って編集してください。 |
|
出力ファイル名 | テキストボックスにファイル名が設定されると、ここに出力ファイル名のパターンが表示されます。
基本的には、オリジナルファイル名の末尾に、”−___UP”
が追加されます。 ここの ___
の部分には、オリジナルファイルからの移動量の1000倍の値がセットされます。
つまり、上図の例では、実際に出力されるファイルのフルパスは、"C:\Tmp\NC\12p-1-10000UP.nc"
となります。 また、出力ファイル名と同じ名前のファイルが既に存在しているとき、確認することなく上書きされる仕様になっています。 ご注意ください。 |
|
実行ボタン | 設定に従がって、移動処理を実行します。 |
|
終了ボタン | アプリケーションを終了します。 |