ZTrans.exe

 鋳物を倣いデータで加工したり、ちょっとした設変個所など、仕上げ前に同じパスを、Z を上げて加工したいこと、ありませんか? 高低差のある倣いデータでブロックから削り出そうとすると、何回も行う必要があるかもしれません。 そんなとき、どうしていますか?

 機械のワークオフセットの値をインクリメントするコードを作成して、同じデータを利用することも出来るでしょう。 普段からそのような使用法をしていなければ、失礼ですが、オペレーターに指示して、すぐに実現できますか?

 「ZTrans.exe」 は、DNC を利用して連結することを想定し、NC データ内の Z の値自体をインクリメントしたファイルを、それぞれの移動量ごとに作成します。 DNC も使ってない場合は、カットアンドペーストで一つのファイルにまとめれば対応できます。 たいした作業ではなくなると思いますよ。

ZTrans.exe ダウンロード (ZTRS_100.exe : 263KB)

使用方法
基本的な画面は、つぎの2つです。メイン画面と、ファイル選択ダイアログになります。


  オフセット量  1回当たりの Z 移動量を指定します。 上図の例では、Z の値が 10mm プラスされた NC ファイルが出力されます。 ここに負の値を設定することも可能です。

  作成回数  この移動量で、何回作成するか、その回数を指定します。 例えば、20mm 上まで 5mm 毎に 4回 作成したい場合、オフセット量に 5.000 、作成回数に 4 と設定すれば OK です。

  オリジナル NC ファイル名   タイトルはボタンになっており、このボタンを押すと、ファイル選択のダイアログが起動します。 選択されたファイルは、テキストボックスに反映されます。 ここに表示されたファイルに対し、Z の移動処理を行います。
 
 また、NC ファイルの拡張子は、INI FILE 内で設定可能です。 インストールフォルダーの ZTransrate.ini を、テキストエディターで開き、NC_Suffix の項目を、デフォルト設定に倣って編集してください。

  出力ファイル名  テキストボックスにファイル名が設定されると、ここに出力ファイル名のパターンが表示されます。 基本的には、オリジナルファイル名の末尾に、”−___UP” が追加されます。 ここの ___ の部分には、オリジナルファイルからの移動量の1000倍の値がセットされます。 つまり、上図の例では、実際に出力されるファイルのフルパスは、"C:\Tmp\NC\12p-1-10000UP.nc" となります。

 また、出力ファイル名と同じ名前のファイルが既に存在しているとき、確認することなく上書きされる仕様になっています。 ご注意ください。

  実行ボタン  設定に従がって、移動処理を実行します。

  終了ボタン  アプリケーションを終了します。

 

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